化粧品ブランドが3モール横断で転売を監視した事例 — 手動巡回から自動検知へ

本記事は、化粧品ブランドの運営担当者から実際に多く寄せられる相談をもとにした想定シナリオです。特定の実在企業の事例ではありませんが、複数モールで転売に悩むブランドが直面する課題と、その仕組み化のヒントとしてお読みください。
化粧品は、転売・横流しが起きやすい商材の代表格です。人気商品ほど定価以上の価格で転売され、品質管理の行き届かない経路で出回ることでブランドイメージの毀損にもつながります。とりわけ厄介なのが、転売品が1つのモールに留まらず、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングといった複数のモールに同時に並ぶ点です。
この記事では、複数モールに転売品が散らばる化粧品ブランドが、手作業の監視からSentrio(セントリオ)による自動検知へ切り替えていく流れを、想定シナリオとして追っていきます。
抱えていた課題 — 転売品が複数モールに散らばる
あるスキンケアブランドを例にとります。主力商品は美容オイルとクレンジングで、公式ECと一部の正規取扱店で販売しています。注文側の対策として購入個数の制限はすでに導入済みでした。
それでも、次のような状況が続いていました。
- Amazonに、公式の商品画像を流用した転売出品が定価の1.5倍で並ぶ
- 楽天市場にも、正規取扱店ではない出店者が同じ商品を出品している
- Yahoo!ショッピングでは、型番や容量が微妙に違う並行輸入品が混在している
購入制限を入れても、転売者は複数アカウントや別ルートの仕入れで回避してきます。すでにモール上に「出てしまった」出品は、注文側の対策では止められません。出品側、つまりモール上に並んだ出品を見つけて個別に通報・削除していく対応が必要でした。
手動監視の限界 — 毎日3モールを巡回する負担
そこで担当者は、手作業でのモール監視を始めます。やり方はシンプルです。商品名やブランド名で各モールを検索し、怪しい出品を見つけたらスクリーンショットを撮り、権利侵害の報告フォームから削除を申請する——というものでした。
ところが、これを続けるのは想像以上に大変でした。
- 対象が3モールに分散する:Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングをそれぞれ別々に検索して回る必要がある
- 出品は日々入れ替わる:今日消えた出品が明日また別の出店者から復活する。毎日見ないと見落とす
- 本来の業務を圧迫する:監視だけで毎朝30分〜1時間が消える。商品開発やマーケティングの時間が削られる
- 見落としが避けられない:手動の目視では、検索キーワードを変えると引っかかる出品を取りこぼす
監視は「やった方がよい」ではなく「やり続けないと意味がない」業務です。にもかかわらず人手に依存していると、担当者の繁忙期や退職をきっかけに監視が止まり、その隙に転売が再拡大する——という悪循環に陥りがちでした。
Sentrio導入後 — 3モール横断の自動検知に切り替える
この担当者が手作業に代えて導入したのが、出品側の監視を自動化するSentrioです。Sentrioは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの3モールを横断して、自社商品の不正出品を毎日自動で検知するブランドオーナー向けのSaaSです。
切り替え後の運用は、おおまかに次の流れになりました。
1. 監視したい商品とキーワードを登録する
まず、監視対象の商品(美容オイル、クレンジング等)を登録します。あわせて、正規商品の画像と、転売出品が引っかかりそうな監視キーワードを設定しておきます。一度登録すれば、以降は自動でチェックが回ります。
2. 日次バッチが各モールを自動チェックする
登録後は、日次の自動バッチが各モールを検索し、自社商品に似た出品を拾い上げます。担当者が毎朝3モールを手で巡回する必要はなくなりました。
検知では、登録した正規商品の画像と各出品の画像を画像類似度(pHash)で比較します。似ているものを「転売・模倣の疑いあり」として検知し、確度に応じて「確定」「疑い」を区別するため、確認すべき出品の優先順位がつけられます。
3. 検知結果を確認し、通報テンプレートで対処する
検知された出品は、ステータス(新規/対応中/解決済みなど)で管理できます。対処が必要な出品については、商標権報告・著作権報告・差止請求などの問合せテンプレートを使って、権利侵害の通報文面をその場で作成できます。あらかじめ商標情報を登録しておけば、テンプレートの変数展開で通報文に自動で差し込まれます。
4. 通知で異変に気付く
新しい検知があれば、メールやSlackで通知が届きます。毎日ダッシュボードを開かなくても、増えた転売出品に気付けるようになりました。
何が変わったか — 見落としと工数の両方を減らす
手作業からSentrioへ切り替えたことで、想定される変化は次のとおりです。
| 観点 | 手作業のとき | Sentrio導入後 |
|---|---|---|
| 監視の対象 | 担当者が3モールを個別に検索 | 3モールを日次で自動チェック |
| 工数 | 毎朝30分〜1時間 | 検知結果の確認のみ |
| 見落とし | 検索キーワード依存で取りこぼし | 画像類似度で機械的に拾い上げ |
| 通報 | 文面を都度作成 | テンプレート+商標情報で自動生成 |
| 属人化 | 担当者が止まると監視も止まる | 仕組みとして継続する |
ポイントは、Sentrioが監視をゼロにするわけではないことです。検知結果の確認や通報の判断は人が行います。それでも、毎日3モールを巡回する単純作業を自動化できれば、担当者は「人が判断すべき出品」だけに集中できます。これが手動監視との一番の違いです。
自社のケースに当てはめるには
このシナリオは化粧品ブランドを例にしましたが、複数モールで転売・模倣品に悩む商材であれば、考え方は共通です。検討する際は、次のポイントを押さえておくと判断しやすくなります。
- 監視したいモールを整理する:Sentrioが対応するのはAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングです。自社の転売品がどのモールに多いかを把握しておきます
- 監視キーワードを洗い出す:ブランド名、商品名、よく使われる略称や誤記まで含めて、転売出品が引っかかりそうな語を準備します
- 通報の運用を決める:検知後に誰がどの基準で通報するか、社内のフローを決めておくと、検知が「見て終わり」になりません
正直にお伝えする現時点の限界
過大な期待を避けるため、現時点でできないことも明記しておきます。
- 画像を撮り直した出品・大きくトリミングした出品は、画像類似度での自動判定が難しく、検知できないことがあります
- 同一商品ページへの相乗り出品の検知(出品者一覧から自社以外を特定するモード)は、今後のアップデートで対応予定です。現時点ではキーワード検索と画像類似度による検知が中心です
完璧な自動検知をうたうのではなく、人が見るべき出品を絞り込んで効率化するツールだと捉えていただくのが正確です。
まとめ
転売品が複数モールに散らばる化粧品ブランドにとって、出品側の監視は欠かせません。しかし、それを人手で毎日続けるのは現実的ではなく、見落としと属人化のリスクがつきまといます。
- 手作業の監視は、3モールの巡回と通報文の作成で担当者を圧迫し、止まりやすい
- Sentrioなら、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの3モールを横断して日次で自動検知し、検知から通報までを一貫して管理できる
- 監視そのものをなくすのではなく、人が判断すべき出品に集中できる状態をつくるのが狙い
複数モールの転売監視を仕組み化したい場合は、Sentrioをぜひ検討してみてください。Sentrioの詳しい機能は機能一覧ページをご覧ください。
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Sentrio編集部
ECモールの検索順位・競合動向を毎日自動で記録するツール「Sentrio(セントリオ)」の編集部です。Amazon SEOや順位チェックの実務ノウハウを、現場目線でお届けします。