転売対策をしたのに効果が出ない?「出品側の監視」が抜けていませんか

「購入個数を制限した」「おひとり様1点までにした」——転売対策として打てる手は打ったはずなのに、フリマアプリや別モールには相変わらず自社商品が高値で並んでいる。そんな状況に心当たりはないでしょうか。
転売対策が効果を出さないとき、多くの場合は対策そのものが間違っているのではなく、対策の「範囲」が片側に偏っていることが原因です。この記事では、転売対策を「注文側」と「出品側」の2つの軸で整理し、なぜ片方だけでは効果が頭打ちになるのか、そして見落とされがちな「出品側の監視」をどう仕組み化するかを解説します。
「購入制限を入れたのに転売が減らない」——よくある相談
ブランドオーナーや販売担当者から最も多く聞くのが、「やれることはやったのに転売がなくならない」という声です。具体的には、次のような対策はすでに導入済みというケースがほとんどです。
- 1注文あたりの購入個数を制限する
- 同一アカウントからの連続購入を制限する
- 抽選販売・予約販売に切り替える
- 正規取扱店以外への卸を絞る
これらはどれも有効な施策です。にもかかわらず転売が止まらないとしたら、その手口は「購入の入り口」をすり抜けているか、そもそも「購入の入り口」を通っていない可能性があります。次の章で、対策の全体像を整理してみましょう。
転売対策には2つの軸がある——「注文側」と「出品側」
転売対策は、大きく2つの軸に分けて考えると整理しやすくなります。
| 軸 | 何をするか | 代表的な施策 |
|---|---|---|
| 注文側(入口の対策) | 転売目的の購入を未然に防ぐ | 購入個数制限、抽選販売、卸先の管理 |
| 出品側(出口の監視) | すでに出回った転売出品を見つけて排除する | モール上の出品監視、権利侵害の通報 |
多くの企業が力を入れているのは「注文側」です。自社の販売チャネルでコントロールできるため、施策として打ちやすいからです。一方で「出品側」、つまり実際に転売品が並んでいるモールを監視して個別に対処する動きは、手間がかかるため後回しにされがちです。
しかし転売が「効果が出ない」と感じるとき、抜けているのはたいていこの出品側です。注文側でいくら入口を狭めても、出品側を見ていなければ、出回った商品はそのまま放置されてしまいます。
注文側の対策だけでは不十分な理由
注文側の対策が万能でない理由は、大きく2つあります。
1. 購入制限は回避される
購入個数の制限や1人1点の制約は、本気の転売者にとっては大きな障壁になりません。複数アカウントの使い分け、配送先住所の変更、家族や知人名義での購入など、制限を回避する手口はいくらでもあります。組織的な転売であれば、こうした回避はむしろ前提で動いています。
2. そもそも自社チャネルを通っていない仕入れがある
より根本的な問題はこちらです。転売者が商品を仕入れるルートは、自社のECサイトや公式販売チャネルだけではありません。実店舗での購入、卸ルートからの横流し、海外からの並行輸入など、自社が制御できない経路で仕入れられた商品に対しては、注文側の対策は一切効きません。
つまり、注文側の対策は「自社の入口」しかカバーできないという構造的な限界を持っています。入口を守ることは重要ですが、それだけでは出回った商品を取り戻すことはできないのです。
抜けているのは「出品側の監視」
注文側の限界を埋めるのが、出品側の監視です。これは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングといった各モールを定期的にチェックし、自社ブランドを名乗る不正な出品や、転売・模倣品の出品を見つけて個別に対処する取り組みを指します。
出品側の監視で具体的に対処できるのは、次のようなケースです。
- 自社ブランド名で出品されている転売品・横流し品
- 公式の商品画像を流用した模倣品・偽造品
- 正規価格を大きく上回る価格で並んでいる出品
これらは注文側の対策ではどうにもなりません。すでにモール上に「出てしまった」ものだからです。出品を見つけたら、モールの権利侵害報告フォームや、商標権・著作権にもとづく通報で削除を求めていく——この出口側の地道な対処こそが、注文側で防ぎきれなかった分を回収する手段になります。
ただし、出品側の監視には現実的な壁があります。監視対象が複数モールに分散し、出品は日々入れ替わるため、人手で目視チェックを続けるのは非現実的だということです。担当者が毎日すべてのモールを巡回し、怪しい出品を1件ずつ確認していては、本来の業務が回りません。だからこそ、出品側の監視は「仕組み化」が前提になります。
Sentrioなら3モール横断で出品側を自動監視できる
出品側の監視を仕組み化するためのツールが、Sentrio(セントリオ)です。Sentrioは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの3モールを横断して、自社商品の不正出品を自動で検知するブランドオーナー向けのSaaSです。
主な仕組みは次のとおりです。
- 登録した商品を毎日自動でチェック:監視したい商品とキーワードを登録しておくと、日次バッチが各モールを検索し、自社商品に似た出品を拾い上げます
- 画像の類似度で自動判定:登録した正規商品の画像と、各出品の画像を画像類似度(pHash)で比較し、似ているものを「転売・模倣の疑いあり」として検知します。確度に応じて「確定」「疑い」を区別するため、確認の優先順位がつけられます
- 検知から通報までを一貫して管理:検知結果はステータス(新規/対応中/解決済みなど)で管理でき、商標権報告・著作権報告・差止請求などの問合せテンプレートを使って、権利侵害の通報文面をすぐに作成できます
- 通知でキャッチアップ:新しい検知があればメールやSlackで通知が届くため、毎日ダッシュボードを開かなくても異変に気付けます
代行サービスに監視を委託するのではなく、ブランドオーナー自身が自分で出品側の監視を回せる点がSentrioの特徴です。UI・テンプレート・サポートはすべて日本語で、特別な専門知識がなくても運用を始められます。
正直にお伝えする現時点の限界
過大な期待を避けるため、現時点でできないことも明記しておきます。
- 画像を撮り直した出品・大きくトリミングした出品は、画像類似度での自動判定が難しく、検知できないことがあります
- 同一商品ページへの相乗り出品の検知(出品者一覧から自社以外を特定するモード)は、今後のアップデートで対応予定です。現時点ではキーワード検索と画像類似度による検知が中心です
それでも、これまで人手で複数モールを巡回していた手間を自動化できれば、見落としと工数の両方を大きく減らせます。完璧な自動検知をうたうのではなく、人が見るべき出品を絞り込んで効率化するツールだと捉えていただくのが正確です。
Sentrioの詳しい機能は機能一覧ページをご覧ください。
まとめ——転売対策は「注文側」と「出品側」の両輪で
転売対策が効果を出さないとき、その多くは対策が間違っているのではなく、注文側に偏って出品側が抜けていることが原因です。
- 注文側(購入制限・抽選販売など)は、転売目的の購入を未然に防ぐ。ただし複数アカウントや別ルート仕入れには効きにくい
- 出品側(モール上の出品監視・通報)は、すでに出回った転売品を見つけて排除する。ただし複数モールを人手で巡回し続けるのは非現実的
この2つは、どちらか一方では穴が残ります。注文側で入口を狭めつつ、出品側で出てしまった商品を回収する——両輪で回してはじめて、転売対策は実効性を持ちます。
出品側の監視を仕組み化したい場合は、3モール横断の自動検知に対応したSentrioをぜひ検討してみてください。
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Sentrio編集部
ECモールの検索順位・競合動向を毎日自動で記録するツール「Sentrio(セントリオ)」の編集部です。Amazon SEOや順位チェックの実務ノウハウを、現場目線でお届けします。